オープンガバメント研究会: 国際大学GLOCOM
2013/09/16
データ武装議員とは?
オープンデータなどを活用して政策立案を行ったり、地域社会の自律的な課題解決をコーディネートしたり、あるいは選挙運動にデータを駆使したマーケティング手法を取り入れたりする議員というイメージで話を始めたところ、たくさんの意見が出ました。
時間が短かったため、詳しく検討したり分類整理したりすることはあまり出来ませんでしたが、今後のヒントのためにメモを公開します。参加者の皆さん、ありがとうございました。
※このエントリーは後ほどOKFJのブログにも転載します。
1.スタッフについて
・普段から質の高いデータ武装スタッフ(チーム)を持っている。
・能力
-インプットとアウトプットについてのプロデューサー。
-インプット=データを使って分析する、アウトプット=スピーチライティングやマネジメント
-議員が掲げた政策をオープンデータを使って可視化することできるスタッフ
-エビデンスベースの政策を立てられるスタッフ
-デザインセンスのある人、ビジュアル的にわかりやすく表現できる人
-選挙の時は自分の代わりを務められる秘書(←Botで対応できるかもしれない)
-データベースの設計をできる人
-アルゴリズムを作る人
-定量的アプローチと定性的アプローチを組み合わせられる/使い分けられる人、
-サイレントマジョリティの声を取り出すことができる人。
・スタッフが足りなければデータ分析の外注に政務調査費を活用する。または議会スタッフが昨日を提供する。
2.議員本人について
・世代
-同じ選挙区に演説がうまく情に訴えるようなベテラン候補がいても、データを使い理性的にアピールする若手議員。
-デジタルネイティブ
・能力
-選挙のデータ活用と政策づくりのデータ活用は別。
-政策づくりでは、データマイニングと未来像提示を結び付けられる。
-過去の実績と将来のプランを、プロジェクト管理で用いる具体的な形式で表現し、一般に提供する。
-自分の選挙区の有権者について、プロファイルをクラスタごとに理解している。そして自分に投票してほしい住民はどのような人々であるか、その具体像を理解している。
-過去現在将来の人口データを確実に抑えている。
-可視化された結果を見て、適切なキーワードで表現することができる。例:「明治維新の頃と同じ人口になる」
-法律とデータを関連付けられる。
-仮説に対して「やってみる」ことができる
-アジェンダ・セッティングができ、また、問題を持っている有権者に対して解決策を提供できる。
-普段からデータを扱う訓練をしていて、議員自身が自分で分析出来る人であるべき。
-政党の決定に対し(反し)、自分の意見を持つことができる。
-地域の人たちの志向を理解している。
-市民グループ、研究機関などを連携させることができる。
-議会の議論と政策の実施、効果を結びつけて理解している。
-データの質を見ぬくことができる。だまされずに使える。調査の前提を理解している。
・コミュニケーション
-SNSをコミュニケーションツールとして使う。
-理路整然でありつつ、ソーシャルネットワークで柔らかい発言もできるコミュニティマネージャー的感覚もある。ソーシャルメディアの使い方も、深く理解している。
-自画撮り写真ばかりアップするのではなく、選挙期間中以外も有益な情報を発信し続ける。
・その他
-党や市民への教育も進める。
-データ武装が進むと人間でなくてもよくなる?
3.その他
・OKFJやGLOCOM等で研究テーマとしてデータ議員育成に取り組んではどうか。
・三宅洋平候補はデータ武装議員と呼べるか?
・政策議論の場と捉えるか?戦場と捉えるか?
2012/12/05
レポート:気象データアイディアソン・ハッカソン
実施趣旨:
気象庁の協力のもと、実際に公開されている気象データ及び他のデータを組み合わせて活用することにより、新たなサービスに関するアイデアを得て、試作品を開発することで、広くオープンデータの意義や可能性を世の中にPRする。
- 気象データ・アイデアソン(オンラインイベント)
開催方法: Facebook上の専用グループ:気象データ・アイデアソングループ
- 気象データ・ハッカソン(オフラインイベント)
参加者: 約50名(6のテーマ別にチームを分けて実施)
アイデアソンで出た意見、アイデアなどをもとに、6個程度のテーマに分かれ、具体的なアプリの開発やアイデアの錬成を行いました。
当日の模様に関してTwitter上でつぶやかれていた内容は下記をご覧ください。
http://togetter.com/li/416963
日経BP IT Proで報道されました。
「気象データの活用コンテスト、「体調」や「住みやすさ」の可視化サービスなど提案」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121203/441503/?top_nhl
ハッカソン初参加という方が多かったものの、アウトプットはいずれも興味深いものでした。また気象庁のご協力をいただけたことで、気象庁の方にデータの在り処や読み方などについて色々教えていただきながらサービス開発ができ、学びがたくさんあるハッカソンであったといえます。
こうしたイベントを気象以外の様々なテーマでも展開していくと、コミュニティビルディングとしても、イノベーション促進としても大きな意義があるのではないかと考えられます。
2012/08/01
「オープンデータが拓く未来~動き出した日本の公共データ活用~」GLOCOM 公開シンポジウム 開催レポート
基調講演 :野原佐和子(株式会社イプシ・マーケティング研究所 代表取締役社長)
報告 : 高木聡一郎(株式会社NTT データ 企画調整室IT 政策推進グループ課長代理)
庄司昌彦(国際大学GLOCOM 主任研究員/講師)
パネリスト :川島宏一(佐賀県特別顧問)
福野泰介(株式会社jig.jp 代表取締役社長)
藤代裕之(ジャーナリスト)
日時:2012 年5 月31 日(木)13:30~16:15
場所:日比谷図書文化館日比谷コンベンションホール
2012 年5 月31 日(木)、日比谷図書館文化館で、公開シンポジウム「オープンデータが拓く未来~動きだした日本の公共データ活用~」が開催された。公共データ(オープンデータ)の活用が新産業創出や行政サービスの効率化などにとって有効だとして注目されているが、日本におけるオープンデータの可能性や、活用を進めていく上での課題について考えることが、このシンポジウムの趣旨だった。
前半では、野原佐和子氏(株式会社イプシ・マーケティング研究所代表取締役社長)による基調講演と高木聡一郎氏(株式会社NTT データ企画調整室IT 政策推進グループ課長代理)、庄司昌彦氏(国際大学GLOCOM 主任研究員/講師)それぞれによる報告が行われ、それを受けて、パネリストである川島宏一氏(佐賀県特別顧問)、福野泰介氏(株式会社jig.jp 代表取締役社長)、藤代裕之氏(ジャーナリスト)がコメントをした。後半では、庄司氏をモデレータにしたパネルディスカッションが行われた。
続きは、下記からダウンロードしてご覧ください。
http://www.glocom.ac.jp/opendata/20120531odreport.pdf
2012/07/31
レポート: データジャーナリズムアイディアソン(JCEJ×GLOCOM データジャーナリズム実践 データから社会問題を発見する)
日時:7月28日(土)
会場: 国際大学GLOCOMホール
ジャーナリスト、エンジニア、アナリストなど約40名が参加し、政府のオープンデータに関する取り組みや海外のデータジャーナリズムの現状について理解を深め、実際にグループごとに報道プランの作成を行いました。
国際大学GLOCOM/Open Knowledge Foundation Japan 庄司
発表資料: https://docs.google.com/open?id=0B28NOIcafbHtczJhZEFZUWMwbDQ
JCEJ赤倉さん
発表資料: http://jcej.info/files/ws20120728/akakura_datajournalism.pdf
参考資料: データジャーナリズム実践 参考サイト
各チームのテーマやプレゼンテーションは次のとおりです。
タイトル: 「データから見るクラブとクラブ風営法問題」
規制が強まっている「クラブ」は、その場所に犯罪を閉じ込める効果があり、実は治安維持に役立っているのではないか、という仮説を検証するためのデータ収集・分析をしました。
タイトル: 「原発補助金漬けの自治体は脱原発についていけるのか?」
原子力発電所が立地している地方自治体の財政状況を、財政力指数のデータなどに基づいて分析。当該自治体が飛び抜けて財政状況が良いことを具体的に明らかにしました。
タイトル: 「浪速の無灯火自転車をなくそう」
自転車のマナーが悪いといわれる大阪の交通事故発生件数等を他の大都市と比較。その結果、福岡の方が多く、大阪はそれほど多くないことが明らかになりました。
Facebookグループ:
http://www.facebook.com/groups/435559146489168/
タイトル: 「東京都幸せ向上プロジェクト」
ひとそれぞれの価値観に基づいて住みやすい場所を選べるよう、東京23区のさまざまなデータを集め、評価できるようにしました。
タイトル: 「電動アシスト自転車のデータ公開を!」
電動アシスト付き自転車が増加していることに注目し、一般の自転車に比べ交通事故の発生件数が多いとみられることなどを示す調査を発見。さらに分析を深めるために必要なデータ等を示しました。
タイトル: 「復興予算は必要なところで 使われているか~復興予算の流れを見せる~」
政府が東日本大震災の復興予算を適切に使っているかどうかを可視化するサービスの構想。予算が必ずしも被災地域だけでは使われていないこと、使途に疑問が付くものもあることなどを示しました。
プレゼンテーション資料:
http://jsurp2.sakura.ne.jp/fukkouyosan/fukkou_yosan.pptx
タイトル: 「知られざる保育所格差-貧困と子育て環境の負のスパイラル-」
地域による保育園設置数の違いと所得格差の関連があるかどうかという問題意識から、横浜市のデータの分析に着手しました。
タイトル: 「いじめをなくそう!Hack Against Ijime」
参考:
Facebookイベントページ:
https://www.facebook.com/events/299402993486267/
JCEJによるレポート:
http://d.hatena.ne.jp/jcej/20120802/1343919405
「JCEJ×GLOCOM データジャーナリズム実践 データから社会問題を発見する」の簡易まとめ
TELEPAC(高度情報通信都市・計画シンクタンク会議)によるレポート:
(Facebookページ内)
2012/07/13
会津若松市がCSVデータの公開を開始
福島県会津若松市が、GoogleMapsを使って提供している「公共施設マップ」に掲載されている公共施設の所在データと、「住基人口」の「毎月大字別人口について、CSV形式のデータを公開しました。
会津若松市 公共施設マップ
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/index_php/city_map/show_map.php
データ公開(CSVファイル)
⇒公共施設全マップ(CSVファイル 84キロバイト)
會津データ蔵(統計情報):住基人口>毎月大字別人口
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/ja/joho/n_b/ooaza/index.htm
2012/07/10
JCEJ×GLOCOM データジャーナリズム実践 データから社会問題を発見する(アイディアソン)
6月に開催したオープンデータ活用アイディアソン/ハッカソンの続編として、データジャーナリズムに関するアイディアソンを開催します。
今回はJCEJ(日本ジャーナリスト教育センター)との共催です。JCEJは、いち早くデータジャーナリズムをテーマに取り上げ、講義や実践的なワークショップを行ってきた団体です。
今回は国や自治体のホームページなどに公開されているデータを分析、編集することで、社会の問題を明らかにするデータジャーナリズムの実践を行います。データジャーナリズムの取り組みは、イギリスのガーディアンによる「データブログ」による貧困と暴動の関係を明らかにしたり、FBIによるテロリストの調査方法を明らかにしたプロジェクトなどがあります。
[日時]7月28日(土)
[会場]国際大学GLOCOM (東京都港区六本木6-15-21)
[スケジュール(予定)]
オープンデータについて
庄司昌彦/国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主任研究員 20分
データジャーナリズムの最先端(データジャーナリズムアワードの事例から)
赤倉優蔵/JCEJ運営委員 20分
質疑の後はチームに分かれて、どのよな社会問題にテーマを設定し、公開されているデータを分析するかを議論します。アウトプットは、記者の参加者は記事のタイトルと概要、アナリストやエンジニアらは図表やモックによる可視化を目標とします。
[参加対象者]
記者、編集者、アナリスト、エンジニア
[注意]
初めての試みですので、スケジュール通りに行かない可能性もあります。チーム分けなどは、参加者の皆さんの関心やスキルを見ながら調整しますので希望の通りならないこともあります。
[定員]
約30名
[参加費]
無料
[参加申込]
下記のFacebookページからお申込みください。
http://www.facebook.com/events/299402993486267/
Facebookからの申込みができない方は、庄司昌彦(shoji[atmark]glocom.ac.jp)まで、お名前・ご所属を明記の上メールでお申込みください。
<参考>
JCEJのワークショップ「データジャーナリズム実践:Googleを使って社会を読み解く」
http://d.hatena.ne.jp/jcej/20120417/1334633216
GLOCOMオープンデータ活用ハッカソン
http://open-gov.blogspot.jp/2012/07/glocom.html
Google.orgインフルトレンド
http://www.google.org/flutrends/intl/ja/
http://www.google.org/flutrends/intl/ja/about/how.html
〈データジャーナリズムの世界〉暴動の背景、あぶり出す(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/TKY201205170378.html
ガーディアン「データブログ」
http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2012/apr/26/freedom-of-information-data
「データブログ」:英暴動、貧困は原因か?
http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2011/aug/16/riots-poverty-map-suspects
「データブログ」:ウィキリークス特集ページ
http://www.guardian.co.uk/news/datablog+media/wikileaks
ガーディアン・国会議員の経費不正請求問題の特設サイト
http://mps-expenses.guardian.co.uk/
データジャーナリズムアワードでみる世界のデータジャーナリズム最新動向(pressroom#81)
http://pressroom81.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html
2012/07/03
オープンデータのライセンス:ODbLの背景と内容 - 勉強会開催のお知らせ
開催概要
OpenStreetMapが、利用ライセンスをクリエイティブ・コモンズ(CC BY-SA 2.0)からオープンなデータのライセンスのひとつであるオープンデータライセンス(ODbL 1.0)へと切り替えます。ODbLはイギリスに拠点を持つOpen Knowledge Foundation のプロジェクトのひとつ、Open Data Commons が策定したライセンスです。CC BY-SAと似た考え方とはいえ「データベース」に関して初めて明確に言及したライセンスのひとつであるため、従来の著作物を主たる対象としたライセンスに無い概念や用語を含んでいます。このようなデータを意識したオープン・ライセンスの役割は、欧州でオープンデータが進展するにつれて高まっていることが伺えます。
Open Data Commons のライセンスとの互換性確保の取り組みがある一方、EU全体ではライセンスの多様化が懸念材料にもなっています。これまでに分かっている情報を元に今回、日本語での情報が少ないこのODbLについての内容・背景両面からの勉強会を開催しますので、ご関心がおありの方のご参加をお待ちしています。
質問事項や疑問点などがありましたら、事前に info(at)osmf.jp までお寄せください。
当日、可能な限りお答えできるよう、調査致します。
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日時: 7/29(日)14:00~18:00
場所: 国際大学GLOCOM(東京都港区六本木6-15-21 )
参加費: 無料
イベントのハッシュタグ: #odblj
対象者: OSMアカウントを持ち、データを投稿している方(マッパー)
個人、法人を問わずOSMを利用している方、あるいは利用を検討されている方
オープンデータのライセンスに興味のある方
募集人員: 40名
参加方法: ATND よりお申し込みください。
(当日UST配信を検討中です。決まりましたらこの場でお知らせ致します。)
内容:
13:30 受付開始
14:00 ご挨拶(OSMFJ代表理事 三浦広志)
14:10 講演「オープン・ライセンスの互換性とイノベーション」
(国際大学GLOCOM主任研究員/クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 常務理事 渡辺智暁)
15:00 ODbLの概要、キーワード説明など(OSMFJ事務局)
16:30 事前に受け付けた疑問点などへの回答(OSMFJ事務局)
17:00 会場内での質疑応答
参考情報:
ODbL1.0要約の対訳(非公式ドラフト)
ODbL1.0本文の対訳(非公式ドラフト)
DbCL1.0本文の対訳(非公式ドラフト)
投稿規約(非公式ドラフト)
コミュニティガイドライン(コミュニティ向けの主要な用語の解釈案)
法的な構造
ODbL FAQ・ODbL FAQ(OSM日本コミュニティ版)
懇親会: 勉強会終了後に会場で1,000円会費での飲み物と軽食程度の懇親会を予定しておりますのでぜひ引き続きご参加ください。
連絡先: 本件に関するご連絡やお問合せは info(at)osmf.jp まで、お寄せください。
この勉強会は「国際大学GLOCOM オープンガバメント研究会」と「オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン」による共催です。
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2012/07/02
レポート:GLOCOMオープンデータ活用ハッカソン
日時:6月30日(土)-7月1日(日)
会場: 国際大学GLOCOMホール
エンジニア、コンサルタント、研究者、行政職員、地方議員など約30名が参加し、7チームにわかれて2日がかりで公共データを活用したサービス開発を行いました。その成果をご紹介します。
(※いずれも開発は終了していません)
1.税金はどこへ行った(最優秀プロジェクト)
URL: http://spending.jp/スライド: 平成24年度横浜市予算データのLinked Open Data (LOD)化
http://www.slideshare.net/HiroyukiSato1/lod-for-yokohama-city-budget-plan
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687374
横浜市の実際の予算データに基づき、あなたの年収のうちいくらが市税で、それらが何の目的に使われているのか1日辺りの金額で可視化しています。英国のOpen Knowledge Foundationが開発したWhere Does My Money Go? の日本語版。データは横浜市の平成24年度一般会計予算を使用しました。
2.復興メーター
URL: http://orezeni.github.com/fukkou-meter/スライド: https://docs.google.com/file/d/0B28NOIcafbHtODVvRTQ3M0swZWc/edit#
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687515
東日本大震災からの復興をの可視化に取組みました。まずは被災地のひとや復興事業に従事するひと、被災地の将来ビジョンを描くひとが元気になれる明るいデータを可視化しようということで宮城県市区町村の毎月と(2011年3月からの)累積の出生数を可視化しました。
3.CKAN日本語化プロジェクト
URL: http://data.linkedopendata.jp/※日本語文書 http://wiki.ckan.org/Main_Page/ja
スライド: http://www.slideshare.net/u1_fukui/ckan-13505987
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23686804
英国data.gov.ukなど、各国のオープンデータポータルで使われているデータ管理システム「CKAN」を日本語化しました。このソフトウェアも英国Open Knowledge Foundationが開発しました。フリー/オープンソース・ソフトウェアであるため、この日本語化により、政府・地方自治体等での活用が期待されます。
4.みどりマップ
URL: http://tidalwave.xsrv.jp/※はるのみち公園近辺以外のリンクは整備中
住民プロット用デモサイト http://tidalwave.xsrv.jp/index_add.html
※ダブルクリックで樹木を追加できます。
kml版 http://jsurp2.sakura.ne.jp/midorimap/index.html
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687004
千葉県千葉市おゆみ野地域の街路や公園の木々を地図上に可視化しました。
5.みんなの地図帳(子供につくれる社会科マップ)
スライド: https://docs.google.com/open?id=0B28NOIcafbHtZ3BKbU5QWWMxcUUプレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687204
子供に作れる社会科マップを作成し、神奈川県の実際のデータを用いて分析・プレゼンテーションしました。
6.LocalWiki日本語化プロジェクト
URL: http://www11113uf.sakura.ne.jphttp://localwiki.org/
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687617
地域版Wikiを簡単に立ち上げられるソフトウェアを日本語化しました。「ご自由にお試しください。Ubuntu packageにも日本語を含めてもらいましたので自分で設置して頂くことも可能です」
7.メンターバンク
プレゼンテーション動画: http://www.ustream.tv/recorded/23687809女性無業者支援というテーマについて、横浜市におけるヒアリングなど、課題の整理とデータの探索を行いました。
ツイート
共通のハッシュタグは#glocomで行いました。下記のTogetterにまとめられています。http://togetter.com/li/330409
Facebookグループ
参加者のFacebookグループ「GLOCOMオープンデータアイディアソン/ハッカソン」グループがあります。今後の予定などもお知らせしていきますのでよろしければご参加ください。http://www.facebook.com/groups/397441130292931/
お礼
2012/05/21
安全安心情報を地図上に表現
広告が多く、必要な情報と広告の配置を整理するとさらに利便性が高まるように思われますが、優れた取り組みです。
あんぜんねっと
http://anzn.net/
2012/05/09
「雨」など気象に関するデータについて
しかしこの東京アメッシュは、あくまでも東京都水道局のサービスであるため、東京を中心とした東西約190km南北約120kmの範囲の降雨状況しかわからない。
全国各地でも東京アメッシュのようなさまざまなアプリ/サービスが開発できる環境があるのだろうかという問題意識から、まずは雨など気象に関するデータ提供がどうなっているのか、少し調べてみた。
東京以外の都市では
・大阪市降雨情報 (兵庫県・京都府・和歌山県・奈良県・滋賀県も一部を含む)
・レインアイよこはまレーダ雨量情報 (運用停止中)
があり、国としては
・国土交通省 リアルタイムレーダー/リアルタイム雨量
国土交通省 水管理・国土保全局、道路局、気象庁の情報を統合して提供
・国土交通省 気象庁 レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)
気象レーダーによる5分毎観測データと、降水ナウキャストによる5分毎の60分先までの予測
・国土交通省 気象庁 最新の気象データ
などがある。
また公益法人制度改革で一般財団法人となった日本気象協会は、
・日本気象協会 tenki.jp (雨雲の動き(レーダー))
を提供している。tenki.jpでは「公開情報」として、ブログパーツの提供コーナーがあり、そこには「雨雲の動き(レーダー)」のブログパーツもある。
それから日本気象協会は、有料で、天気予報やさまざまな「指数」のデータを
・天気予報API
として提供している。導入事例は興味深い。
現在は日本気象協会以外の企業も天気予報を行なっているが、気象庁のデータを民間の気象事業者へ提供(有料)するのは、
・一般財団法人気象業務支援センター
である。
雨雲のレーダー情報は、民間企業の
・ウェザーニュース
・ウェザーリポート
などでも見ることができる。
その他、
・東京電力 雨量・雷観測情報
といったものもある。
2012/04/23
Space Apps Challenge Tokyoハッカソン1位「コ・キューポラ」
さまざまなアプリケーション、サービス、ツールが発表された中、1位となったのが「コ・キューポラ」というツールでした。これは国際宇宙ステーション(ISS)にある「キューポラ」と呼ばれる窓から見える景色を、Google Earthのプラグインとして再現。プロジェクターを天井に向け寝っ転がって眺めると、ISSにいるのと同じ体験ができるというものです。
宇宙飛行士の山崎直子さんも「ISSを思い出す」とお墨付きを与えていました。ダウンロードしてブラウザから眺めてみることもできます。
コ・キューポラ
http://co-cupola.github.com/co-cupola/
スライドはこちら
2012/04/10
東京アメッシュ
先日開催した欧州オープンデータに関するイベントの参加者の方から、公共データ利用として、東京都下水道局の「東京アメッシュ」は好事例ではないか?と教えていただきました。
ウェブサイトを見ても公式にはAPI公開してないようなのですが、様々な勝手アプリやビューアーがあります(黙認している?)。
東京アメッシュ
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
登録エリアに雨が降ったらTwitterに知らせるサービス
東京アメッシュ for kindle
東京アメッシュ for iPhone
アンドロイドアプリ
アメッシュのデータは既に多くの人が利用しているため、これらのアプリは公共データ活用のとても分かりやすい事例であるといえます。またさらに、他のデータやサービスと組合せることで、農業や植生の管理、人出の予測など、さまざまなビジネス利用が考えられるでしょう。
IT戦略本部における「公共データ活用/オープンデータ」の検討
有識者として伊藤穣一さん、村井純先生、野原佐和子さん等が新たに加わり、新鮮な顔ぶれとなった。そして、2011年度のなるべく早い時期に準備組織を立ち上げようとされていたのに2011年度末になるまで着手されずにいた「政府CIO」について検討する会議も設置された。これまで進まなかったIT政策が進むのではないかと期待したい。
閣議前にたった10分間だけ行われた会議なので、おそらく実際の議論はされてないと思う。だが資料を見ると、村井本部員、野原本部員、矢野本部員、経済産業省がともに政府・公共データ利活用に言及していることが注目される。
公共データの活用を進めることで、
- 行政の効率化・高度化
- 政策評価など民主主義の向上
- 新たなビジネスや社会サービスの創出
が期待される。
IT戦略本部の下に設けられた電子行政に関するタスクフォースでは現在、公共データ活用を進めるための提言をまとめようとしている。6月頃までにはその提言がまとまる予定だ。
2012/04/04
メモ:「行政が保有するビッグデータの活用~企業情報の活用による行政と民間企業の業務効率化:産業・社会システムに資するビッグデータの活用」
木村淳(野村総研)、「行政が保有するビッグデータの活用~企業情報の活用による行政と民間企業の業務効率化:産業・社会システムに資するビッグデータの活用」、『ITソリューションフロンティア』、野村総合研究所(NRI)、2012年4月。
・「行政が保有するビッグデータの活用」という表現は目を引く。
・「企業コード」と「行政の効率化」に注目した点がユニーク。
・民間活用により、金融、企業間取引、物流における業務効率化効果があると指摘。
・コスト削減効果を企業側で最大177億円、行政側で最大24億円と紹介。
・短い文章のためややあっけない印象。さらなる議論を期待。
2012/03/20
オープンデータに関する欧州最新動向と日本における可能性
- 講師
- 高木聡一郎(株式会社NTTデータ IT政策推進室課長代理)
- 庄司昌彦(国際大学GLOCOM主任研究員/IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員)
- ディスカッサント
- 川島宏一(佐賀県特別顧問/ IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員)
- 日時
- 2012年3月22日(木)午後3時~5時
- 会場
- 国際大学グローバル・ コミュニケーション ・センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
地図: http://www.glocom.ac.jp/access/
概要
2003年にPSI(Public Sector Information)利活用に関するEU指令が出されて以降、欧州各国では閣僚クラスでの合意形成と欧州委員会による法制化への取り組みが進み、政府や自治体が公共データを公開するポータルサイトの整備を積極的に行い、それらのデータを活用して民間が自由に新製品やサービスを開発・提供する例も出てきている。また、昨年12月には、「政府データを金(ゴールド)に変える」とのスローガンの下、PSI指令の改定案として更なるオープン化がEU委員会によって提案された。
今年1月、GLOCOMと株式会社NTTデータは共同で欧州のオープンデータに関する現地調査を実施した。今回の報告会では、欧州におけるオープンデータ利活用に関する最新動向の報告を行い、併せて我が国におけるオープンガバメントの現状を報告する。また、主に地方行政からの目線で見た、データをオープンにすることで生まれる企業・市民・政治行政への価値についても触れ、今後の日本におけるオープンデータの意義と可能性について参加者の皆さんと考えたい。
登壇者プロフィール
高木聡一郎(たかぎ・そういちろう)
株式会社NTTデータ IT政策推進室課長代理。1997年NTTデータ通信(現株式会社NTTデータ)入社、同社システム科学研究所を経て、2010年3月よりIT政策推進室課長代理。IT政策の調査・研究に従事。これまでに慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員、ハーバード大学ケネディスクール行政大学院フェロー等を務める。主な著書に『知識資産経営と組織パフォーマンス』(共著、白桃書房、2009年)、『市民参加と合意形成』(共著、学芸出版社、2005年)など。p>
川島宏一(かわしま・ひろいち)
佐賀県特別顧問。佐賀県CIOとして制度設計から運用までをリードした2制度(協働化テスト、イノベーション“さが”プロジェクト)が国連公共サービス賞を日本初受賞(2010年度)。世界銀行および国土交通省で建築行政および都市開発に従事。IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員、総務省地域情報化アドバイザーなども務めている。専門は、ICTと公共サービス・イノベーション。社会工学博士。p>
庄司昌彦(しょうじ・まさひこ)
国際大学GLOCOM主任研究員・講師。主な関心は情報社会学、政策過程論、電子行政、地域情報化、ネットコミュニティなど。近年は政治とネット、オープンガバメントの研究にも従事。IT戦略本部電子行政タスクフォース構成員、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事なども務めている。共著に『地域SNS最前線 Web2.0時代のまちおこし実践ガイド』(アスキー、2007)など。p>
参加費
無料p>
申し込み方法
定員に達しましたので申込みは締め切りました。
2011/11/08
公共アプリ開発(PAD)と公共データ活用(PDA)
PADとしては例えば、先日行われたアンドロイドアプリの開発コンテスト「A3 Together」があります。ここではBumpRecorderというアプリが大賞を取りましたが、このアプリは「震災時の救援救助を支援するための路面段差検出アプリケーション」です。
PDAとしては例えば、政府が現在行なっている「ネットアクション2011」という取組みがあります。これは、「公共データをインターネット上で提供し、創意工夫に満ちたサービス、開発、創作、アイデアを広く求め、国民、企業、政府等が連携することで、震災からの開かれた復興を目指していく運動」です。
GLOCOMのオープンガバメント研究会としては、情報交換のプラットフォームとなってそうした活動の後押しをしていきたいと考えています。
2011/08/12
庄司昌彦「オープンガバメントの国内外最新事例」が公開
全文が下記のサイトで公開されました。
2010年12月号「オープンガバメントの国内外最新事例」(社団法人行政情報システム研究所『行政&情報システム』)
2011/02/10
オープンガバメント研究会のブログを開設しました
研究会の活動を統括しているのは私(庄司昌彦:国際大学GLOCOM 主任研究員)です。私は2002年にこの研究所の研究員となって以来、電子政府や地域情報化など、ひとことでまとめれば「eデモクラシー」を研究テーマのひとつとしてきました。特に「地域SNS」と「地方自治体のIT調達」については、長期間、調査研究に携わり、数多くの論文や記事を執筆しています。
この研究会に至るまでの直接の経緯としては、2009年6月、米国に出張した際にブルッキングス研究所でダレル・ウェスト副所長にオバマ政権のIT政策やWeb2.0技術を使った政策過程の変革についてお話をうかがっ たことが原点となっています。2009年当時は、梅田望夫氏の「日本のWebは残念」という発言に代表されるように、日本では、ICTが政治経済などの(サブカルチャー以外の)領域では力を発揮できていないと考えられていました。
eデモクラシーの可能性に期待していた私も、インターネットを使い国民の声や知恵を集めて民主主義を高めていくということについては、半ばあきらめのようなものを持っていました。しかし、米国政府がそうしたことに本気で取り組んでいるということを耳にし、認識を改めました。
参考: ソーシャルウェアに対する日米の扱いの違いに驚いた (makolog)
そして帰国後すぐに、政権交代をかけた衆議院選挙が近づく状況の中で、「Twitterと政治を考えるワークショップ」の企画が持ち上がり、国際大学GLOCOMで開催しました。このワークショップは多数の参加者を集め、さまざまなメディアでも報道されました。(手前味噌ですが)このワークショップは、日本でICTが政治と関わりを深めるきっかけの一つとなったと思われます。
参考: Twitterと政治を考えるワークショップ (開催報告)
参考: Twitterと政治についての参考資料 (庄司発表資料)
参考: Twitterは政治や報道を変えるのか (ITmedia)
参考: [jp] 橋本岳衆議院議員、津田大介、山崎富美、3氏が「政治とTwitter」をディスカッション (Tech Crunch)
2009年10月には、オバマ政権の政権移行チームの一員として情報通信分野を担ったケビン・ワーバック氏(国際大学GLOCOMフェロー)を招き、GLOCOMフォーラム「ICT、社会変革、オープンなネット参加 ~オバマ政権の構想と日本の可能性~」を開催しました。またこのイベントの報告と関連論文を集めた機関誌『智場』も発行しました。
参考: GLOCOMフォーラム2009「ICT、社会変革、オープンなネット参加 ~オバマ政権の構想と日本の可能性~」
参考: 『智場』115号(特集:ICT,社会変革、オープンなネット参加)
参考: 「Twitter政治」は民主主義を増進するか (庄司昌彦)
さらに情報社会学会誌に、米国と中国におけるTwitterと政治の関係を考察した短い論文を発表しました。このように、2009年から2010年初頭にかけては「Twitterと政治」を中心にオープンガバメント周辺の話題を考えてきました。
参考: 「米中におけるTwitter 受容の比較と考察 −「多様な情報社会」が生まれるメカニズムの把握に向けて−」 (庄司昌彦)
つづく。
2011/01/05
インターネット勉強会:オープンガバメント時代の国民ID制度を考える vol.4
電子政府・行政におけるこれまでのID/認証の仕組みを振り返り、オープンガバメント時代の新しい国民IDのあり方を議論・共有することを目的とした勉強 会を実施します。当該分野を専門とする有志だけでなく、ネットを通じて皆さんに情報公開し、意見を交換し合うオープンな場になります。
本イベントはインターネットでの中継(Ustream)のみになります。
会場は準備しておりませんのでご注意ください。
■日時
1/6(木)17:00-19:00
■Ustream URL
http://www.ustream.tv/user/IUJ_GLOCOM
■twitter ハッシュタグ
#kokuminID
■テーマ:
確定次第告知いたします。
■参加予定メンバー(敬称略)
庄司 昌彦 @mshouji (国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)
猪狩 典子 @iganori (国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)
東川 淳紀 @higashikawaa (国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)
折田 明子 @oritako (慶応大学)
楠 正憲 @masanork (マイクロソフト)
高橋 伸和 (日本ベリサイン)
松本 泰 @yas_matsu (セコム IS研究所)
崎村 夏彦 @_nat (OpenID Foundation)
山中 進吾 @shingoym (OpenID Foundation Japan) 他